天空率の検討を行う上で、敷地形状や道路の接道状況によって一般的に言われる「東京方式」「JCBA方式」の設定を行う必要がある場合があります。 適合建築物は、従来の斜線制限を建物に置き換えたものですが、斜線制限の“かかり方”に統一見解が無い部分が起因となり、結果として取扱い(解釈)が異なるケースがあります。これにより天空率検討の結果も異なる場合があり、天空率の計算を行う上で、確認しなければいけない重要な要素です。(詳細は各審査機関にご確認ください)
間口の考え方
・下図の様な敷地形状の場合、東京方式とJCBA方式では適合建物、測定点が異なります。
・ ADS-BT for ARCHICADでは下記の通り設定します。
領域条件メニューの「適合端点処理」と「測定点端点処理」の設定にて、東京方式 or JCBA方式を設定します。
【東京方式】
【JCBA方式】
【参考動画】
■ADS-BT for ARCHICAD 天空率計算 間口の考え方 MOVIE
https://www.youtube.com/watch?v=iGlRkvQT3GA (YouTube)
入隅の道路斜線の場合
・下図の様な敷地形状の場合、東京方式とJCBA方式では適合建物、測定点が異なります。
・ ADS-BT for ARCHICADでは下記の通り設定します。
【東京方式】
【参考動画】
■ADS-BT for ARCHICAD [東京方式] 入隅敷地-道路斜線 MOVIE
https://www.youtube.com/watch?v=o7NG4F8BFDQ (YouTube)
【参考動画】
■ADS-BT for ARCHICAD [JCBA方式] 入隅敷地-道路斜線 MOVIE
https://www.youtube.com/watch?v=fHOO6gRHBqI (YouTube)
上記の動画の通り、天空率の取扱いにより取れるボリュームが異なる場合がありますので、天空率検討の際は注意が必要です。詳細は各審査機関にご確認ください。
今回、解説しているADS-BT for ARCHICADは、生活産業研究所のホームページより無料体験版がダウンロードできます。
http://www.tokyo.epcot.co.jp/products/ads-bt-for-archicad.php