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「要素転送設定」という言葉が出てきたのですが、このコマンドはどんな時にどのような設定で使用するものですか【#BIM相談室より】

グラフィソフトのカスタマーサクセスチームが月1回お届けしている「#BIM相談室」という番組は、ユーザーの方から、いろんな質問を募集し、見えるラジオ番組的なイメージで月に1回お届けしています。

過去の番組は、YouTubeで公開されていますが、その中からいくつかトピックスを選んで、こちらでもご紹介をしていこうというシリーズ、今回は2021年2月バレンタインスペシャル 第4回の質問からです。

ご質問原文は「Archicad Magic 木造住宅意匠編で「要素転送設定」という言葉が出てきたのですが、このコマンドはどんな時にどのような設定で使用するものですか」というものでした。

この「要素転送設定」は、各要素のパラメータを転送(コピー)する際に使われるものです。

どんなときに、要素転送設定を使うのか

要素転送設定は、下記の2つのケースで使用します。

 ① スポイトツールで読み取った要素の情報を、注射器のツールで転送する時
 ② お気に入りから選択し、新規入力または選択要素に設定をする時

注射器ツールで要素のパラメータを転送する時

スポイトツールで読み込んだ設定を、注射器ツールで転送する場合に、上図のように「配置フロアを除く」などの設定が表示されます。
この場合は、読み取った情報の内、文字通り「配置フロア」配置高さの情報を無視して、それ以外の情報を適用するという意味になります。平面ウィンドウで編集している場合は、異なるフロアになることは、あまりないと思いますが、3Dウィンドウや断面・立面図上で行っている場合は、勝手に高さが変わってしまう場合がありますので、この設定は注意が必要です。

お気に入りから選択し、新規入力または選択要素に設定をする時

この場合も、同様に高さやレイヤ情報などが除外されている、もしくは適用されていない場合、思っていない結果になる場合があります。

要素転送設定で設定できる項目

一つは、要素転送設定ができる画面は、「お気に入りパレット」の右上の設定ボタンから「要素転送設定」を選択します。

また実際にお気に入りを選び、その上でマウス右クリックをすると表示されるメニューから設定画面に行くこともできます。

設定は要素ごとに、転送する項目を選び、設定に名前をつけて保存しておくことができます。
例えば上記の場合は、「ID及びレイヤーを除く」という設定セットでは、「配置フロア」にチェックが入っているので、この壁を登録した時の配置フロア情報が適用され、異なるフロアに入れることができません。
この場合は、設定されたリスト一番下の「配置フロアを除く」を選んで置くことで、入力した壁が異なるフロアに行くことを防ぐことができます。

また、場合によっては、IDは引き継ぎたくない場合もあれば、同じID(例えば梁などG1を連続して書きたいなど)で入力や設定変更したい場合がありますので、どの項目のパラメータを引き継ぎたいかを確認して下さい。


これらの設定は、インポート、エクスポートができますので、他のプロジェクトで同じ設定を利用することができます。

要素転送設定については、ヘルプセンターの記事もご参考にしてください。
https://helpcenter.graphisoft.com/jp/user-guide/88486/

#BIM相談室についてはこちらをご覧ください。

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