ArchiCAD 17で導入された「ビルディングマテリアル」についてご説明します。
新しい属性
ビルディングマテリアルとは、その名の通り、「建材」、「材質」ベースの属性で、壁、柱、梁、スラブ…等、あらゆる組み立て要素に適用されます。
ビルディングマテリアルの設定
ビルディングマテリアルは[オプション]>[属性設定]>[ビルディングマテリアル]から設定ダイアログを開くことができます。
ダイアログを開くと、左側にビルディングマテリアルのリストが表示され、右側には選択されているビルディングマテリアルの設定が表示されます。
優先度
ArchiCAD 17では「優先度ベースの接続」が大きなコンセプトとして、フィーチャーされています。(下動画参照)
これを可能にするのが、この「ビルディングマテリアル」で設定することができる「優先度」です。
優先度は0~999まで設定することが可能です。
ここでは、「コンクリート」の優先度が820に設定されています。
優先度による「勝ち負け」
この優先度によって要素の「勝ち負け」が決まります。
例えば、今度は「木材 -1」を選択してみます。
優先度は280に設定されています。
先ほどのコンクリート(優先度820)と木材(優先度280)を接合させると、下の通り、コンクリートが勝ちます。
それでは、ここで木材の優先度を900まで上げてみましょう。
優先度はスライダーあるいは、数値入力で変更します。
木材の優先度(変更後900)がコンクリートの優先度(820)より高くなると、下の通り、今度は木材が勝ちます。
包絡の仕組み
包絡の仕組みはシンプルです。
- 同じビルディング マテリアルは包絡する
- 別のビルディング マテリアルは包絡しない
ということになります。
ビルディングマテリアルが木材同士であれば、下のように包絡します。
この包絡と優先度の勝ち負けによってArchiCAD 17では「優先度ベースの接続」が実現されます。
「ビルディングマテリアル」と「優先度ベースの接続」についての詳細
グラフィソフトジャパンのWebサイトに、それぞれ概要から様々な設定まで詳細なYouTubeのクリップが用意されています。
優先度ベースの接続
ビルディングマテリアル
是非ご参考に!